中国でDRM技術の特許出願急増、世界第2位に
中国でDRM(デジタル著作権管理)技術が急成長している。
2019年7月22日付の中国知識産権報によると、中国新聞出版研究院が近年のDRM技術の歴史を総括・分析した書籍を出版、その中でDRM技術が2017年の段階で既に成熟期に入っており、全世界でもDRM技術関連の特許出願における主要国となっていることを述べている。
同書によると中国ではDRM技術分野の成長速度が著しく、1994年~2000年の期間においで「DRM技術」で検索した際の米・英・仏・独・露・中・日・韓・豪の9カ国及びEPO、WIPOの中での関連特許出願数は韓国と並ぶ第5位。ところが2000年以降はWIPO、EPOや日本を遥かに上回り、米国に次ぐ第2位となっている。
同書の研究チームによると、DRM技術の急速な成長の原因は、中国の長年に亘る知的財産権保護への注力と密接に結びついていること、また中国のデジタルコンテンツ産業の急発展がDRM技術のニーズを生んだことと考えられ、また中国国外の多くの企業が中国において関連特許を出願したこととも一定の関係があると分析している。
(日本アイアール A・U)